パン作りでベンチタイムを省いてはいけない理由

ー ベンチタイムとは? ー

 

パン作りにおいて、ほとんどのパンは「一次発酵」「二次発酵」は必要不可欠ですが、皆さんは「ベンチタイム」は取ってますか?

ベンチタイムとは計量・成型を終えた生地を10~15分ほど休ませる時間を指します。

10分程度生地を休ませても変わらないのでは?」と思われる方がいるかもしれませんが、この10~15分生地を休ませることで生地の伸びや二次発酵以降の出来具合にも影響を与えます。

ベンチタイムの「あり」「なし」でパンの出来が変わりますので、必ずベンチタイムは挟むようにしましょう。

 


ー ベンチタイムを取らないとどうなるのか? ー

 

ベンチタイムを取らないと、

  1. 弾力がある為に生地が伸びず成型がしにくい
  2. 生地が伸びず包み(成型)が出来ず、生地を傷つけてしまう
  3. きめ細やかな生地にならない

 

先程も説明したようにベンチタイムなしで次の工程に進むことはパンの出来に大きく影響を与えます。

具体的には、ベンチタイムなしで次の工程に進めることは出来ますが、伸びない生地は具材が包みにくくなり、結果的にパンの形が崩れる恐れがあります

また、成型を繰り返すことで生地はきめ細やかな生地になり、成型のしやすさや美味しいパンを作る上でも「ベンチタイム」は重要と言えます。

 


ー ベンチタイムを取り方について ー

 

具多的にベンチタイムの取り方はどうするのか?

  1. ベンチタイムは10~15分(室温が低い場合は25分まで時間を延ばす)
  2. 乾燥を防ぐ為、生地にラップを掛ける
  3. 成型直後より一回り生地が大きくなっている
  4. 生地を指先で押して跡が残る程度まで弾力が緩む

基本的には目視で生地が一回り大きくなっていればベンチタイムは終了です。

しかし、冬の時期でのパン作りでは室温は低くなる為、生地の発酵も夏場と比べると遅くなり、生地が膨らむのに時間が掛かる場合があります。その場合は時間を守ることを意識せずに生地の状態(ちゃんと膨れているか)を優先するようにしましょう。

 

5分、10分と短い時間ではありますが、ベンチタイムを取る意味はあります。ベンチタイムを取っていない方はしっかりと生地を休ませてから次の工程に進んでください。

 

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